天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「ありがとうございます」

僕はお爺さんの忠告に、素直にお礼を述べた。

自然と、笑みがこぼれた。

「でも、大丈夫ですから」

僕は学生服の胸ポケットから、カードを取り出した。

「召喚!」

僕は海を渡る為の物を、頭に描く。

番号を打てば、召還できるものを指定でできるが、想像した場合ポイント残高とレベルで決まる。

すると、空間を破り、フライングアーマーが飛び出してくる。

昔の僕なら、装着できなかった。

海に向かってジャンプした僕の背中に、フライングアーマーが装着され、海に落ちる寸前、海面ギリギリを疾走する。

左右に、水飛沫を上げながら飛ぶ僕は、すぐに浅瀬を過ぎた。


海の中から殺気を感じ、海面の底を見た僕は、体を起こし、一気に上昇する。

と同時に、周りから巨大な水飛沫が上がり、中から数え切れないくらいの魔物が、襲いかかってきた。

魚の顔をした半魚人や翼の生えた鮫、巨大な海蛇…。

いちいち確認してる暇はない。


「いけ〜え!」

フライングアーマーの後ろが開き、数十発のミサイルを発射した。

そして、僕は手に炎で作ったマシンガンを持ち、ただ連射する。

ミサイルが空になったフライングアーマーを外すと、そのまま海蛇にぶつけた。

僕は、新たなフライングアーマーを召喚し、ミサイルを発射し続けた。
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