天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
明菜は、激しく首を横に振った。

「いいの…謝らないで」

僕は、明菜の期待にこたえない自分に、いたたまれなくなって、明菜から背を向けて、

歩きだそうとした。


「こうちゃん…」

明菜は去っていく僕の背中に、声をかけた。




「死なないでね…」

そう言うと、明菜は僕と逆の方向に、走り出した。

僕は、振り返ることができなかった。

ただゆっくりと、歩き続けた。

(明菜は…わかっているんだ…)

漠然とかもしれないが、僕の戦いを。

「ありがとう」

僕は涙を抑えながら…ただ呟いた。

あんなことが、二度と起きないように、僕は異世界で戦うことを、改めて、誓った。






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