天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
まるで、燕のような翼がついたバイクに変わった。

「いけー!」

アルテミアが、叫んだ瞬間。





「よかった…。赤星くん、気がついたのね」

僕は、ベットの中で、目が覚めた。

どうやら、先生のチョークを受けて、気絶した……となっているらしい。

そのまま、保健室に、運ばれたみたいだ。

「打ち所が、悪かったのね…」

保健委員である矢崎絵里が、僕のそ、そばにいる。

今、気づいた。

(保健室に、2人っきりじゃないか…)


先程までの喧騒を忘れて、僕の顔が、真っ赤になっていくのがわかる。

僕は…矢崎さんに憧れていた。

「赤星くん」

「あっ、はい」

矢崎は、にこっと微笑み、

「気がついたし…大丈夫そうだから……私はもう、教室に戻るね」

「え?」

さっさと、保健室を出ていく

矢崎…。

僕の幸せな時間は、

とても短かった。

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