天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
ダラスは、視線をティアナから外すと、

「マジックショック後は…何もできない…役立たずの集まりになってしまった」

ダラスは、人面鳥の死骸より多い…野ざらしの人の死体を見、無念さで全身を震わせた。

「それは、今のこの世界…どこでも同じです」

「世界政府は、何をしてるんですか!対策は!」

ダラスの言葉に答えず、ティアナはカードを持ったまま....ビルやマンションに吊らされた人々の死体に、手をかざした。

すると、吊された人々は消え…

いつのまにか、道に引かれたビニールシートの上に、次々と並べられていく。

「これは…魔法!?」

ダラスは、目を見開いた。

ティアナは、ダラスに微笑みかけると、どこからか9枚のカードを取り出し、ダラスに投げた。

カードの束を受け取ったダラスは、見たこともないカードに驚いた。

「すべて、ある程度のポイントは入っています。これがあれば、あなたも魔法が使えます」

「魔法が使える!?」

ダラスは、一枚のカードを束から抜いた。

「まだ試作品ですが…カードの使い方に関しては、0のボタンを押したら、ガイダンスが流れるので、聞いて下さい」



「ポイントの回収終わりました」

ジャスティンが、ティアナに駆け寄ってくる。

「じゃあ…いきましょうか」

ティアナは、ダラスに背を向けた。
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