天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「ティアナさん!」

まだ理解できず、去ろうとするティアナを、ダラスは呼び止めた。

ティアナは振り返り、

「あと8枚は、あなたのお仲間に…」

そう言うと、頭を下げ、また歩き出した。

「あんたは、一体…」

「この人々の供養と…この辺りの治安は、頼みましたよ。ダラスさん」

ティアナとその隣を歩くジャスティン。

クラークは、もう…街の出口で待っていた。



街から去っていく三人の後ろ姿を、見送るダラスの後ろから、

先程まで隠れていた人々が、ゾロゾロとどこからか出てきた。

「ダラス。あの人達は一体…」

ダラスの隣に立った市長に、ダラスは…また陽炎の中に融けていく3人を見つめながら、

「救世主ですよ。多分」
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