天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「モード・チェンジ」

ティアナの体が変わり、炎の剣で氷柱を叩き落とした。


「マリー様…」

思ったよりも、ダメージが大きいことに気づき、カイオウは片膝を浅瀬につけた。

足元だけ、海に浸かっていた為、ティアナの雷撃を逃がすことができたのだ。

「地上なら、即死していた」

カイオウは傷口を抑えながら、冷や汗を拭った。

「カイオウ!隊を退かせ!こいつらは、あたしが始末する」

マリーの瞳が妖しく光った。

「できるかしら?」

ティアナは、剣を一回転させた。

その余裕な感じに、マリーは切れた。

「家畜が!あたしを、誰だと思っている」

マリーの姿が、解放状態である悪魔の姿になる。

「ただのわがまま娘でしょ」

ティアナは、肩をすくめた。

「この世界の当主の娘であるあたしに!」

マリーの魔力が上がっていく。

「ティアナ先輩!」

ジャスティンは、ティアナに駆け寄ろとした。

噂に聞いている…女神の一撃。その威力は、核以上だと言われている。

「邪魔するだけだ」

ジャスティンの肩を後ろから掴み、クラークは止めた。

「クラーク」

「あの人なら、大丈夫だ」

クラークは微笑み、

「俺達は少し離れたところで、衝撃に備えて、2人で結界を張るぞ」

渋々頷いたジャスティンとクラークは、後方にテレポートした。

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