天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
後悔の悪魔
「ここは…」

僕は、目を覚ました。

いつもこういうパターンの時は、実世界に戻っているのだけど、今回は違った。

見たことのないコンリートの天井が、家でないことに気づかせた。

「ここは…」

簡易ベットから、起き上がった僕は、何の飾りもない質素な部屋を見回した。

「気がついたようだね」

ベットから見て、右側のドアが開け、ロバートが入ってきた。

「ロバートさん」

ロバートに向けて、手を上げた僕は、両手があることに気づいた。

忘れていたが、僕はマリー達に手足を切断され…お腹に。

僕は、パジャマの上着をめくった。

「着ていた服は、クリーニングに出したよ。体は、何ともなかったけど、酷い熱と意識を失っていたから…病院に運んだ」

僕の体には、どこも傷がなかった。

僕ははっとした。

(あの時の光だ…。そして、あの声…どこかで聞いたような…?)

疲れからか、まだ頭がぼおっとしており、思い出せない。

考え込んでる僕を、優しく見つめながら、ロバートは口を動かした。

「それにしても、よく倒せたね。あの女神達を」

「え!倒せたんですか?マリーとネーナを…誰が…」

(もしかして…あの光の人物か…)

アルテミアも戦える状態じゃなかった。

悩む僕に、ロバートは首を捻った。

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