天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「やりすぎだ!」

僕は、その様子を見て、嘆きの声を上げた。

「ゾンビの大群やるだけで、町一つ破壊って…どこぞのクソゲーより酷い」

「何それ?てめえの世界のことなんて、知るか!」

アルテミアは、炎の海に一瞥をくれると、背を向けた。

炎の海から、ブーメランが飛び出してきて、2つに別れると、アルテミアの腕にトンファーが戻った。

「大したポイントにならなかったか…」

アルテミアは胸の谷間から、カードを取りだし、残高を見た。

「まあ〜いい」

すぐに胸元に差し戻すと、アルテミアは翼を広げ、空を失踪する。







彼女の名は、アルテミア。

僕が住む世界とは違う世界に住む…人間だ。

夢の中で、彼女に告白という騙しにあった僕は…異世界に来ることになってしまった。

その世界は、ブルーワールドと言われていた。

僕の世界よりも美しく綺麗な世界。

だけど、そこは…人間が支配する世界ではなかった。

人間の天敵…魔物がいたのだ。
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