天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「人は、魔物に殺され!折角集めたポイントも、あたしたちに好きに使われるのよ!ハハハハハハハハハハハハ!」

アマテラスの笑いは、止まらない。

「もういい…お前は、死ね」

アルテミアは、虚空に手を出した。

「来い」

アルテミアは、歯を食い縛りながら、命じた。

「何を召喚しても、同じことだ」

アマテラスは、一斉に飛び掛かる。

アルテミアは、ギリギリでジャンプして、攻撃を避けると、

「根性見せろ!チェンジ・ザ・ハートオオオ!」

叫んだ。

空中にも、現れたアマテラス達が攻撃しょうとした時、どこからか、回転する物体が飛んできて、アルテミアとアマテラス達の間に割って入った。

アルテミアは素早く、それを手にとると、二つに分け、そして十字に交差させた。

「馬鹿な…ありえない」

絶句するアマテラスの目の前で、ライトニングソードを握ったアルテミアが、それを横凪ぎに振るった。

実在しているすべてのアマテラスの胸元に、傷が走った。

「貴重なアドバイス…感謝するぜ」

アルテミアは、ライトニングソードの握りを変えると、今度は上段に構えた。

「だったら、あたしも一つアドバイスしてやるよ」

アマテラスは、胸元から流れる血を指先で確認し、

「あたしの体に…血が」

わなわなと震える。

「お前はただ…触れられないというだけで!」

「アルテミア!」

アマテラスは、1人になり、地上から、アルテミアに手を突き出した。

「ネーナやマリーには、及ばない」

アルテミアは、アマテラスに向けて、ライトニングソードを振り落とす。

「舐めるな!あたしは、魔王の分身!空雷牙くらいは、だせる!」

アマテラスの手から、凄まじい光線が放たれた。それは、先程のアルテミアの空雷牙に、匹敵する。

「そんな雷撃!ジュリアンの蹴り程でもないわ」

アルテミアは、光を切り裂いた。
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