天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
カードシステム
上の戦いを見守っていたクラークは、アルテミアがライトニングソードを手にしたのを確認すると、

「勝負あったな」

そう呟き、安定者の1人に近づいた。

「何だよ」

一番若い安定者の男が、訝しげに、クラークを見た。

「お前達の運命は、決まった」

クラークは笑みを讃えながら、その男の胸に、手刀を突き刺すと、心臓を取り出した。

「何をするのよ!」

他の四人の安定者は、クラークから距離を取り、ブラックカードを取り出した。

「申し訳ないですが…あなた方の心臓と、ブラックカードを頂きます」

クラークは、抜き取った心臓を握りながら、四人に頭を下げた。


「貴様!安定者四人を敵にして、勝てると思うのか!」

安定者の言葉に、クラークは苦笑した。

「俺が、あんた達の言うことをきいてたのは、ラルがいたからだ。あいつには、勝てないので。だけど」

クラークは、四人を見回し、

「貴様らなら、余裕だ」

にやっと笑った。

その不気味さに、四人は思わず後ずさった。

「モード・チェンジ」

クラークは、言った。

彼の姿が変わる。

口が裂けて突き出て、髪の毛が逆立ち、皮膚が硬化し、爪が伸びる。

「化け物…」

女の安定者が、クラークの姿を見て、思わず口にした。

クラークは、その女に顔を向け、

「化け物だと…」

全身をわなわなと震わせ、女を睨み、

「お前達がしたんだろがあ!」

叫んだ…その瞳には、涙が浮かんでいた。
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