天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
その言葉に、ジャスティンは剣を止めた。後、数センチでクラークの額に、突き刺さっていた。

クラークは、ジャスティンの目から視線を外さない。

「どういうことだ!」

ジャスティンは、口調を荒げた。

クラークは、不敵に笑う。

「答えろ!」

「…アルテミアに、ティアナのことを話した。心臓が、ここにあることを」

クラークの言葉を聞いて、ジャスティンは絶句した。

クラークは、手の甲で剣を額から、外した。

「それが、理由だ」

ジャスティンは、目を見開き、体が動けなくなる。

クラークは、ゆっくりとジャスティンに向けて、歩き出した。
横に並ぶと、肩に手を置いた。

「アルテミアは必ず、ここを破壊する。例え、カードシステムが崩壊しょうと…」

「そんなことをすれば、人々の生活が、破壊されるぞ」

「知るかよ…」

クラークはそう呟くと、歩き出した。両手をポケットに突っ込んで。

「待て!」

ジャスティンは、振り返った。

「そんなことになったら…お前がやろうとしていることにも、支障をきたすだろうが!」

ジャスティンの叫びにも、クラークは足を止めなかった。振り返りもせずに、

「だから、お前がいるんだよ。お前の命がね」

クラークは、手だけを上げた。

「ここを破壊してまで、助かりたいと、先輩は思わない!」

「だが、アルテミアは違う。あいつはまだ…小娘だ」

クラークは格納庫から出て、暗く長い廊下を歩いていく。



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