天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
城だけではなく、湖の水面が、光り輝いていた。

「琵琶湖の湖畔と言えば…安土城しかない」

僕は、感嘆していた。

安土城は、幻の城である。

今、存在し、日本人が思い浮かべる…数々の城の雛型であり、

その姿は、後の権利の象徴としてより、要塞であったといわれ、

有名な大阪城などの手本になったと言われているが…

どこにあったのか、いつなくなったのか…謎であり、資料は、絵しか残っていない。


「この世界は、魔法が使えるみたいね」

城から、少し離れた林に、着地したアルテミアは、通常モードに戻った。

「え?でも…ここは、僕の世界の過去だよね」

アルテミアは、周りの気配を確かめながら、大きく深呼吸した。

「多分…空気が澄んでるし、自然が、汚染されてないからじゃないかな。精霊や妖精の気配も感じる」

アルテミアは、もう一度深呼吸をした。

「本当に?」

「前にも言ったように、あんたの世界と、あたしの世界は表裏一体。魔法が使えても、科学が発達しても、おかしくなかったのよ」

アルテミアはそう言うと、僕と体を交代した。

「ここは、あんたの世界なんだから」





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