天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
この世界についてから、数週間。


崩れ落ちる本能寺の中で、日本刀を突き立てた…信長の体に、燃えたがる天井が、落ちていくのを確認して、

アルテミアは飛び立った。

「モード・チェンジ」

二枚の天使の翼を広げた…エンジェル・モードとなり、アルテミアは火柱の如く、本能寺の何とか、形を留めている屋根を突き破り、

天高くへ飛翔した。

「信長様…」

気絶する手前で、意識を断たれ、強制的にモード・チェンジされた僕は、痛みを我慢しながら、

軍勢に囲まれ、崩れ去っていく寺を、上空より見つめていた。

「結局…。ヴァンパイア・キラーの在処は、わからなかった」

アルテミアは溜め息とともに、肩をすくめると、

「モード・チェンジ!」

さらなるチェンジによって、究極の天使になると、

「元の時代。元の世界に、戻るぞ」

燃え盛る本能寺を真下に、アルテミアは宇宙目指して、上昇していった。

何もできなかった僕は、ただピアスの中から、叫んだ。

「信長様!!」



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