天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「結局…。蘭丸は、ヴァンパイア・キラーの在処を知らなかった…」

食堂でサンドイッチを買い、あまり人が来ない体育館裏に来た僕は、耳についているピアスを触った。

大気と自然が汚れた実世界では、魔法は使えない。

アルテミアと話すこともできない。

1つ、気になることがあった。

アルテミアが…蘭丸になぜ、信長のところにいるときいた時、蘭丸は言った。

「お前もわかるだろ」

その言葉の意味が、わからなかった。

アルテミアにきいても、

「いずれわかる」

としか言ってくれなかった。

僕が、悩んでいると…どこからか、歌が聴こえてきた。

「歌?」

歌声は、はっきりとしている。

キョロキョロと、周りを見回しても、誰もいない。

僕は、違和感を感じ、目を瞑り、歌声に集中した。

「どこから…聞こえている?」

やがて、僕は気づいた。

聞こえていないことに。

耳から入った声じゃないことに。

(直接、頭の中に響いてる)

目を開けた僕は、足元を見た。

「呼んでいる…僕を」

歌声はすぐに、聴こえなくなったが、最後にこうはっきりと呟いたのだ。

「時の狭間…」




< 416 / 1,566 >

この作品をシェア

pagetop