天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
家の外では、早くも異変に気づいた…ロバートとサーシャが、迫り来る信長の軍勢と、対峙していた。

「意志の強さで、決まるんだったら」

ロバートは、手の平に意識を集中した。

砂が集まり、

やがて、ロバートの手を中心にして、結界が出来上がる。

結界は、家全体を覆う。

「先手必勝!」

結界から、サーシャが飛び出すと、右手を突き出した。

砂が集まり、ドラゴンキラーとなり、右手に装着された。

そのまま、迫り来る大軍に向かって、突進していく。

「ドラゴンとか、巨大なものを、先に片付けて」

家から出てきた紅が、叫んだ。

「大きいもの程、力は弱いわ」

「エメラルド・フラッシュ」

ドラゴンキラーに気を溜め、光の刃として、空に浮かぶB29や、ドラゴンの群れに、投げつけた。

空気を、切り裂くような音を立て、ブーメランのように、ドラゴンキラーは、敵を切り裂く。

「所詮。彼らは、死んだ者達!生きてるあなた達には、かなわないわ」

紅の言葉に、ロバートは頷いた。

「未練だけで、存在する者より、未来をつくれる、生きているあなた達の方が、強い」


「この世界での戦い方!理解したわ」

サーシャのしなやかな体が、空を舞った。

巨大な竜巻が起こった。

戦車が舞い上がり、騎馬隊が、砂嵐に巻き込まれていく。





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