天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「半分は、今我にあり」

そう言うと、アルテミアは天井を突き抜けて、空へと羽ばたいた。

崩れ行く安土城。

崩れ行く世界に、向けて、

「A Blow Of Goddess」

女神の一撃を放つ。

それは、炎と水と、

雷鳴と風の爆発。


砂の世界そのものを、消滅させる程の破壊力を持っていた。



その輝きを、遠くで見つめながら、

「この世界も…終わりね…。旅立たないと」

和美は、呟いた。

光と、魔力の衝撃波が、和美を包んだ。

ビックバンのように、

砂を消滅させ、

世界に広がっていく。




「さあ…帰ろう」

砂の世界から、飛び出したアルテミアは無表情に、世界が潰れる様を見つめていた。

「我が愛しき…」

アルテミアは砂の世界に、背を向けると、さらに高度を上げ、時の狭間の入口向けて、飛んでいく。

「娘よ」

ライの声は、優しさで満ち溢れていた。





そして、

物語は、本編へ。




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