天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「それにしても……どうしてだ?なぜ、お前達は、ここにいる?」

ダラスは、周りを飛び回るステラにきいた。

「彼よ!」

「彼?」

ダラスは、首を捻った。

「彼が……あたし達を解放したの!」

ステラが向いた方向…魔界の境界線である川を渡ったところに、1人の少年がいた。

この世界にはない…学ランという服を着て。

「か、彼は…」

ダラスは、目を見開いた。

「と言っても…彼の力が及ぶ範囲だけだけど…。あたし達が、ここにいられるのは……」

ステラは、少年に笑いかけた。

少年も、微笑んだ。

そして、一歩前に出ると、

周りにいる魔物に命じた。

「我の名は、赤星浩一!戦いをやめよ!」

赤星の瞳が赤く光り…戦場を照らした。


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