天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「何が起こっているんだ」

司令室のドアの横の床に、書かれた魔法陣。

その魔法陣が、いきなり輝き出すと光の筒ができ、

その中に、2つの人影が現れた。

光が消えると、そこから出てきた者は…。

「何事だ!長官!」

大統領とその側近だった。

司令は頭を下げると、

「今、確認作業中です」

まだ何が起こっているのか…誰もわからない。

「まったく!いきなり地震で…今度は、地面の割れ目から、マグマか!」

大統領は頭をかいた。

「地表から!」

オペレーターが叫ぶ。

「いえ!海からも!」

オペレーター達は叫びながら、報告する。

スクリーンに映るアメリカ大陸に、数え切れない程の黒い点が、現れる。

「魔物出現!」

数十人のオペレーターが水晶で、必死に探る。

「その数…数万…いや!数え切れませ〜ん!!」

オペレーターの1人が、狂ったようにヒステリックを起こした。

「何が起こっているだ…この国に…」

やっと事態の深刻さに気づき、大統領が唖然としてしまう中、

長官の激が飛ぶ。

「全軍に、命令せよ。魔物を討てと」

「はい!」

オペレーター達は、一斉に水晶の画面を切り替えた。

「エックス部隊!聞こえますか!」

「ジェイド隊長!出撃して下さい」
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