佐倉城竜伝説
第1章 竜伝説
物語に入る前に、佐倉印旛沼の竜伝説を聞いて下さい。

印旛沼には、竜腹寺・竜角寺・竜尾寺のお寺があります。

それでは印旛沼の竜伝説を話します。

印旛沼には、かつて沼の主である竜が住んでいました。

その竜はとても人が好きな竜でしばしば人間の青年に姿を変えては村に現れて人との交流を楽しんだそうです。

竜は自分が竜である事を隠していたが、村人たちは彼の首にウロコが有るのを見つけ彼が竜である事を知っていた。

村人たちも彼が竜である事を気にせず彼を歓迎していた。

ある年のこと。
村に大変な日照りが続き、作物は枯れ村人たちの生活は苦しくとても不安な毎日を過ごしていました。

その村人たちの姿を見て大変悲しんだのは、竜でした。

竜は村人たちのために何かをしてあげたい、竜は雨を降らせる事にしました。

竜は天に向かって祈った、そして竜の目がするどく光ると、たちまち黒い雲がたちこめ、あたり一面に雨が降り始めた。
< 1 / 70 >

この作品をシェア

pagetop