ノラ猫
 
「お前、今までも散々探し回ってたんだろ?
 手がかりでも掴んだのか?」

「いや……」

「じゃあ、また同じころ繰り返すぞ。
 バカみたいに入退院繰り返す気か」

「……」


雄介の判断はいたって正しくて、何も言い返せない。

言いたいことは分かってる。
だけど何も出来ない自分に、いてもたってもいられないんだ。


「お前に万が一のことがあったらどうすんの?
 それこそ、その凛ちゃん、誰も救ってあげられなくなるんじゃねぇの?」

「……」

「探し回るのは全然構わない。
 だけど自分の体調管理だけはちゃんとしろよな」


悔しくて
よわっちい体の自分を殴りたくなる。

だけど雄介の言うとおり、ただの過労だけじゃなく、それ以上のことが今の自分に降りかかってしまったら、それこそ凛を二度とあの男から引き離せないかもしれない。
それだけは絶対に起こってはいけない事実。


「それと。
 凛ちゃんの特徴教えて。

 俺も一緒に探すから」


「………さんきゅ」


なだめるように俺を諭した雄介に、こいつと友達やっていてよかったと思えた。
 
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