ノラ猫
事故にあってから、あたしは丸々一週間眠り続けていたらしい。
その間に、お葬式もお通夜も、全部済まされていて、すでに二人は灰となっていた。
信じたくない。
だけどもう二度と会えない。
もぬけの殻となったマンションで、一人ただ時間を過ぎるのを待った。
その間に行われていたのは、あたしの引き取り先のこと。
来年中学生となるあたしを、快く受け入れてくれる家はなかなか見つからず、親戚同士でもめていることは分かってた。
もうどうでもよかった。
どこの家に行っても、たとえ施設に預けられても……
お父さんとお母さんは、どこにもいないんだから……。
2週間ほどもめごとは続いて、ようやく決められた自分の行き先。
それは父方の遠い親戚にあたる人。
お金に余裕のある裕福な家だった。
《今日からここがお前の家だ。
ただ言われた通りに生活すればいい》
《……はい…》
そこは……
今まで暮らしてきたと家とは、まったく正反対の冷たい家庭だった。