不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
テーブルに着いて
「お、美味そう」
お袋特製のハンバーグだ。
「お兄ちゃんの大好物だもんね」
「小さい時から好きだもんね」
お袋…ばらすなよ。
先輩が俺を見て
「フフフ…私もハンバーグ大好きですよ。いつもリクエストしますもん。美味しいですよね」
ドキッ!
あれ、まただ。
何だ、これ?
「いただきます」
「あれ、パパ ビールは?」
そういや飲んでねえな。
「ん、あぁ。凛ちゃんを送ってくから」
親父も凛ちゃんって呼んでるんだ。
「あ、おじ様 大丈夫ですよ。一人で帰れますから」
慌てて断ってる。
「凛ちゃん、泊まって行ってよ。一緒に寝よ」
「そうね。凛ちゃん今日は泊まって行って。家に帰っても一人でしょう? 凛ちゃん一人なんて危ないわよ」
へっ?
「今晩、凛ちゃん一人なのか?」
「はい。明日、福岡で親戚の結婚式があるから父の仕事終りに行きました」
「だから誘ったの」
「ん。なら凛ちゃん、今晩は此処に泊まりなさい。志織が言ったように一人では危ない」
「だ、大丈夫です」
「駄目だ。大人の言うことは聞くもんだよ」
優しく言ってるが有無をも言えない声音だ。
「は、はい。じゃあ今晩泊めていただきます」