不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
「わぁ~よかった。凛ちゃん、一緒に寝よ」
「クククク…凛ちゃん、陽菜と寝るのは止めた方がいいぞ。寝相が悪い」
「パパ、お兄ちゃんと一緒にしないでよ」
「何だよ、陽菜。俺はお前とは違うし」
「何言ってんだか。お兄ちゃん、たまにベッドから落ちてるじゃん」
「それはお前だろ」
俺達がギャーギャーやってると
「フフフ…ハハハ…」
へっ?先輩
「あ、ご、ごめんなさい。だ、だって藤倉君って…普段はこんなんだと思ったら…」
「……」
「凛ちゃん、涼は学校では違うの?」
「学校での噂ではクールでポーカーフェイスだって言われてますよ」
「えっ?」
親父、お袋、陽菜それに何故か俺までも驚いて先輩を見た。
「涼がクールでポーカーフェイス?初めて聞いたわ。やっぱり恭介さんに似てるのかしら」
「ん、志織?」
「あ、ごめんなさい。ウフッ」
親父…目尻下がってんぞ。
「お兄ちゃん、学校でネコ被ってんの」
「うるせ~」
そんな噂立ってんのか。
そういや俺、基本あんまり喋らないし。
いや、友達とかクラブでは話すけど…
何の用もないのに近寄って来る女子達とは話さないからな。
てか、ただ勝手にキャーキャー喋ってっけど、何を言いたいのか言ってるのか分かんねえし。
「只の噂なんですね。ごめんなさい」
「あ、いや。あながち噂だけじゃねえし。愛想はよくないから」
「うん。お兄ちゃん愛想悪いもんね。 パパに似て」
「ん、陽菜?」
「ヘヘヘ…」
「じゃあ藤倉君はおじ様似で、陽菜ちゃんは志織さん似なんですね」
「俺、親父に似てますか?」
「はい。ねっ、志織さん」
「フフフ…そうかも」
「俺の方がいい男だ」
「……」
「恭介さん、何を張り合ってるんですか?」
お袋にたしなめられてるし。