不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



先輩が向かいに座り

「先輩、本当に遅くなってすみません」

「何言ってんのよ。誘ったのは私なんだし初めから遅くなるのも分かってたわよ。涼君がそんなに謝るなら私も謝らなきゃならないじゃない」

「えっ?あ、いや先輩が謝ることなんか」

「フフフ…だから涼君も謝らないで。ね」

「は、はい」

「それじゃあ注文しようか?涼君何がいい?」

メニューを俺に渡してくれ

「私、このレディースセットにする」

先輩も即決型なんだな。

「俺は焼肉定食で」

「フフフ…やっぱり焼肉定食なんだ」

えっ?

女の人と2人だけで飯なんて食ったことなんかないから…

もしか してチョイスに失敗したか?

「男の子はやっぱり食べないとね。特に練習の後だし」

先輩はニコニコしている。

間違ってはいなかったな。

だけど男の子って…




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