不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



「お兄ちゃん」

「ん?」

飯が終わりリビングでぼぉ~っとテレビを見ていたら陽菜が

「明日何時に出るの?」

「…へっ?」

な、何で陽菜が知ってるんだ?

「だから明日何時?起きる都合があるから」

「……」

い、今コイツ何て言った?

『起きる都合が』って誰の?

コイツに限って俺を起こすなんて心配りは一切ないはずだ。

「だからお兄ちゃん」

「お、お前…何の話しだ?」

一応確認を。

「何を言ってんのよ。明日よ。凛ちゃんと千恵ちゃんとち、千葉さんと☆☆ランドに行くんでしょう?」

「あ、あぁ。って何でお前知ってんの?」

「うん?昨日ピアノの練習だったじゃない。その時に凛ちゃんから一緒に行こうって誘われたの。涼君も行くからって」

「……」

先輩…Wデートつっても一応デートですよ。

何でコブつきで行かなきゃならないんですか?

俺…頭が痛くなってきた。


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