不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~



とにかく俺の家へ向かう為に自転車を

BuBuBuBu

「ち、ちょっと待って。陽菜ちゃん」

えっ?

水島先輩の携帯が。

「はい、陽菜ちゃん?ま、雅巳!」

えっ?

陽菜の携帯を何でアイツが…

「雅巳、陽菜ちゃんをどうしたのよ?それ陽菜ちゃんの携帯でしょ?…えっ?何を言ってんの?あんたが陽菜ちゃんを誘拐したんでしょ?えぇ、誘拐って言うのよ。いくら自分が直接やってなくても誰かに頼んでやったのなら、あんたが主犯じゃない。罪はあんたの方が」

先輩が激昂して怒鳴っている。

どうも漏れ聞こえてくる話しを繋ぎ合わせると誰かが陽菜を連れ去ったらしい。

それをたまたま見かけて携帯が落ちてたからチェックしたら先輩の携番があったから連絡したと、何とも子どもみたいな白々しい 話しをでっち上げてる。

てか、何処まで馬鹿なんだよ。

自分が犯罪者になってるって気づいてないのか、あの馬鹿は!



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