双子~パーフェクト王子VSヤンキー王子~番外編(大人編)

翌朝

目を覚ますと蓮先輩の姿は、無かった。

私達は、そのままこのホテルに泊まったからだ。
ちなみにココ…最高級のホテルで高遠寺家が経営をしている。

書き置きに『先に会社に行く』と書いてあった。

(相変わらず…忙しいのね)

でも、私を信じてくれた。
うろたえるな…って言ってくれた。

厳しい言い方だったけど、その言葉は…とても優しい言葉に思えて嬉しくなる。

「えへへ…」
ゴロンとベッドに転がる七海。

だが、肝心な事をすっかり忘れていた。
時間は、すでに過ぎてることに…。

「いやぁぁ~遅刻じゃない!!?」

慌ててシャワーもそこそこに着替えホテルを飛び出す。

ホテルから会社まで少し距離がありタクシーで行っても間に合う訳がない。

< 37 / 95 >

この作品をシェア

pagetop