【完】ワガママクイーン
その日以降、俺は生徒会室に顔を出さなくなった。


授業が終わり、昼休みになった途端俺は
そそくさと弁当を持ち教室を出ていこうとしたが・・・。


「おい!優!!」



「!!」


いままで呼び止めなかった斗真が
いきなり俺の名前を呼んできたので少し動揺しながら振り返った。


「なんだよ・・・?」


「お前、なんでまた、生徒会に来なくなった?」


いつもより低いトーンで言う斗真はきっと
怒っているのだろう。


「関係ないだろ?」


「関係あるだろ!?同じ生徒会なんだから!!」



「・・・・・・」


確かにもっともな意見だったが
俺は同じクラスの百合愛が話に入ってこないうちに
一刻も早く教室を出たかった。


俺は斗真を無視して教室を出ようとしたが
斗真は俺の腕を掴んできた。


「なんだよ!?」



「なんで来ないんだ!?」


「うるさいぞ!!放せよ!」


俺は掴まれた腕を思いっきり振り
斗真の手を振りほどいた。


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