【完】ワガママクイーン
「やっぱり、12月だからかなり寒いね~」


「そうだな・・・」


「優、なんか引っ越してから乗り悪くなった?」


「そうか?あんまり自覚ないな
あ、ここでいいんじゃないか?」


俺は目の前のバーガーショップを指さした。


「あ。うん!いいよ?」



俺たちはテーブル席に座り
ハンバーガーを食べていた。

「あれ?優?」


聞き覚えのある声がした方を向くとそこには
斗真がハンバーガーが乗ったトレイを持ちながら
立っていた。

「あ。斗真」


「ん?優、誰?」


「あぁ。同じクラスで同じ生徒会のメンバー斗真」


「え!?優って生徒会やってるの!?なんで!?」



「なんでって・・・。えっと・・・」



「あぁ!それは、百合愛ちゃんのワガママで・・・!」



「百合愛ちゃん?」


「生徒会長だよ」


「へー!どんな子?」



「どんな子って・・・。
ワガママな?女王様って感じだな」


「誰が、ワガママな女王様ですって?」


そこには百合愛本人が斗真と同じように
ハンバーガーのトレイを持ちながら立ってた。


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