【完】ワガママクイーン
あの日以来、奈緒からの連絡などは来なくなった
来ても困るが・・・。



「優・・・。
ちょっと、話があるんだけど」



声をかけてきたのは百合愛だった。


「ちょっと来てくれない?」


「・・・。
あぁ・・・」


連れてかれたのは生徒会室、
昼休みだから生徒会のメンバーも誰もいない。


「あの・・・」


百合愛は、
言いにくそうに話をしようととする。


「・・・おめでとう」



「え・・・?
なに・・・が・・・?」



「斗真に告白されたんだろ?よかったじゃん!」


「な!なんで知ってるの!?」



「悪い、俺も偶然あの場所に居合わせて・・・。
聞くつもりはなかったけど、聞こえてきたから・・・」


そう言うと、
百合愛の顔が少し赤くなったように見えた。


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