【完】ワガママクイーン
「・・・。そう・・・かもね・・・」



そう答えた百合愛の顔は微笑んでいるように見えた。



「ありがとう優・・・。なんか吹っ切れたかも!」



しゃがみこんでいた百合愛はようやく笑顔で立ち上がった。



「そっか・・・!良かった!!」



「フフッ!はははっ!!」



「は・・・ははははは!!」



俺たちは笑いあった、今までのことを馬鹿にするように。



「あっ!そうだ優!」



「ん・・・?」



「私のことをワガママって言ったでしょ!
それに私に説教をした~!」



「え・・・それが・・・?」



「バツとして、1週間私の言うことを聞くこと!!」



「な!なんだよそれ!!それに言う事を聞くって・・・
いつもしてることじゃ・・・」



< 91 / 169 >

この作品をシェア

pagetop