眠りの歌姫に恋をして…


「進路は東!!」


碇が上がりきったところで、もう一度声をあげる

船が動き出した




「で、まだ例の歌は聞こえてるのか?」



リュウは俺の隣で眠たそうに問う




「あぁ。まだ聞こえている。この声が止まる前に着きたいところだな」




かすかに聞こえる歌を耳にしながら俺は答えた





俺だけに聞こえる歌声

何故かはわからない。

だか、とても懐かしい気がしたのだ

この声に俺は覚えがある。

そんな気がするんだ。

誰かも何処でかもわからない。

なのに、この温かいわくわくする気持ちを押さえられない






< 8 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop