伝わる温もり

幸せ

私が高校2年になる時、なんの前触れもなく。突然にそれは起きた。

私の名前は、桜坂 心愛。
心から誰にでも愛を与えれる子という
由来から心愛(こあ)にしたと親から聞いた。

「んーっ!いい天気。」

「心愛ー!起きなさい。、伶君が来てくれてるわよ。」

「えっ!?もう来てるの?分かった。すぐ行く。」

彼の名前を聞いただけで心がポカポカする。私の大好きな人。

彼の名前は、宮城 伶斗。(れいと)
バスケ部の部員で私と同じ2年。
私が1年の時の春に告白してくれた人。

「じゃあ、行ってきます!」

「行ってらっしゃい。伶斗君、心愛をよろしくね。」

「はいっ、んじゃ行ってきます。」

「行ってくるよ、お母さん。」

「気をつけてねっ!」

という、お母さんの声を聞きながら私達は家を後にした。

「ねぇ、伶斗……。」

「ん?どした?」

「もうすぐ、3ヶ月記念日だね。」

「そうだな。あっという間だったな~。」

「ねー。」

そう、もうすぐ3ヶ月記念。
そんな事を話ながら私達は学校に着いた。学校には私の親友の夕里がいる。

「おはよー!夕里。」

「はよーっ!心愛!」

やっぱり、夕里は元気で良いなぁ。
私も元気で笑いたい!

でも、そんな3ヶ月記念日になって。私の体の一部に異変が起きてたとは知らずに。毎日過ごしていたなんて。

ねぇ、夕里……伶斗。助けて。
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