伝わる温もり

残酷な事実

学校行ったその次の日から私の体に異変が起きた。

「んー、んーっ!……痛いっ。あれ……?」

いつもと同じ朝なのに、何故かどことなく自分の体に違和感があった。それどころか目眩もする。

「っ……。」

立った瞬間、勢いよく倒れた。一体私に何が起きたのか分からなかった。

「心愛?どしたの?心愛?!」

「うぅ……。おか……あ、さん?」

「大丈夫!?すぐ病院行くから。」

「うん……。」

いつもと変わらないのに、急に視界と足に力が入らなくなった……。
やだよ、なんかすごく嫌な予感がする。

「ついたよ、行こう。きっと何もないわよ……。」

「う、うん。だ、大丈夫だよね……。」

「そうよ、お母さんの子だもの……。」

そうだよね、きっと。きっと何もないよ……ね。
この時から私の体に違和感が起きてた。そして命にもリミッターが
始まっていたのだ。

「心愛さん、診察室へどうぞ。」

「はい……。」

「もう、大丈夫よ。」

「……。」

診察終わった。でもさっきから不安が残ってるまま……。




あれから二週間が来た。
この日もお母さんと病院へ来ていた。診断の結果を聞くために。

「お母さんからどうぞ……。」

「はい。」

お母さんが診察室に入ったあとナースのお姉さんと顔があって
軽く笑顔を向けてくれた。
だから、私も笑顔を向けた。あれから2時間が経ってお母さんと先生が
出てきた。

でもお母さんの様子がおかしい……。ねえ、私の体になにか起きたの?
いつも笑顔で優しいお母さんなのに肩が震えてる。
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