秀才くんの子育て日記



『ナギっ!!!』

「か……なた…………」


 目隠しをされて、腕を縛られて


 床に倒れてるナギが、途切れ途切れに俺の名前を呼ぶ


『もう、大丈夫』

「…………ひっぐ………かなたぁっ……かなたぁ……」


『……っ!?……』


 もともと着てただろう白のワンピースが真っ赤に染まるほど血が出てる


 目隠しと腕をの縄を解いて抱きしめて言った


『帰ろう、ナギ』

「おい、俺のなぎさに触るな」


「櫻庭さん!?」


 黒いものを俺に向けて、目がギラギラしてる


 このままじゃナギが危ない


 ナギをかばうように抱きしめるとパンッて軽い音がした


『くはっ……いっ…てぇ…』


 下手かよ。

 腕でよかった…………



「警察だ!!」



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