Love Game



「どうしたの?」

風呂から上がって部屋に戻ると瑞希がぼんやりと

「うん、もう上がって来たの?」

「ん。瑞希さんも飲む?」

冷蔵庫からビールを取り出して

「うん」

「はい」

「ありがとう」

プルトップを開けて

「お疲れ」

「あ~美味い。で」

「うん?」

「実家はどうだった?3日間いたの?」

「うん?」

「一回も連絡くれないし…やっぱり見合い」

「お祖母ちゃんが死んだの」

「えっ?」

瑞希のお祖母さんが?

「お祖母ちゃんが危篤だから会いに帰ってくれって連絡があったから3日間お休みもらって帰ってたの。お休みの最後の日に亡くな った。だからお休みを延ばしてもらってお葬式を終らせて帰って来たの」

「瑞希さん」

「どたばたしてたから携帯もあまり見なかったし。こっちに帰ってから、そう言えば漣君から連絡ないなって…でも私から掛けるのも」

「何で?何で瑞希さんから連絡しなかったの?」

何故連絡をしない。

俺には関係ないのか?

瑞希のプライベートには入り込んじゃいけないのか?

チクッ

心に棘が刺さったみたいに痛む。

「束縛しない約束だから」

瑞希を抱き寄せ

「馬鹿だな。電話したからって束縛にならないでしょ。俺からは拒否されてたから連絡出来なかったし」

そう言うのが精一杯だ。

「ご、ごめんなさい」

「もう いいさ」

「……」



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