Love Game



瑞希がポツリポツリとお祖母さんの事を話し始めた。

自分はお祖母ちゃん子だったと。

そのお祖母ちゃんに自分の花嫁姿を見せれなかった事だけが悔やまれると。

瑞希は…もしかしてまだあの男のことを。

『それはない』と口では言うが…

――



「寝ようか?今日は何もしない。ただ抱き合って眠りたい」

そう。

別に愛し合わなくても瑞希が傍にいてくれたら、瑞希の温もりを感じられたらそれでいい。

それで俺も満たされる。

――



翌朝、目覚めると瑞希はまだよく寝ている。

安心したような穏やかな顔で。

そっと口づけて

まだ一緒にいたいけど朝からロケが入ってる。

シャワーを浴びメモを残してもう一度、瑞希に口づけて…

部屋を出た。



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