Love Game
明くる日
横浜港でのロケはお天気もよく順調に進んだ。
少し暑いからメイクがテカるからちょっと大変だったけど。
撮影が終わって食事をして家に帰って来たらもう10時を回ってた。
マンションに入ろうとしたら…
車が…
こんな時間にマンション横に車って…
って思っているとドアが開いて
え、えっ?
な、何で?
降りてきたのは漣
「な、何してんの?」
「瑞希さんを待ってた」
「NYじゃなかったの?」
「昼過ぎに帰って来た」
漣が私に近寄り
「乗って」
車に連れて行こうと
「もう遅いから」
「それが…答え?」
「えっ?」
答えって?
腕を掴んで助手席に乗せられて自分は運転席に
「漣…」
「黙って!」
「……」
「今、瑞希さんが喋ったら…俺、瑞希さんを襲うかもしれない」
漣は一切私を見ず視線は前を見据えたまま
――
―
「瑞希さん、俺の部屋に来てくれる?」
「……」
漸く私の方を見て
「瑞希さん」
「…明日、早いから。漣だって帰って来たとこでしょう?休んだ方が」
「…やっぱり桐原さんの方がいいの? 俺より」
「えっ?」