Love Game



「瑞希さん」

「……」

「瑞希さん」

漣の耳元に

「瑞希だから」

「……」

「貴方が『漣』なら私は『瑞希』だから」

「……」

「呼んで」

「……」

「ねっ?」

「瑞希」

「うん」

「瑞希…瑞希…瑞希」

「えっ?な、何?」

きつく抱きしめられ胸に顔を押し付けられた。

漣の鼓動が…

少し早い鼓動が耳に心地よく…

「漣…大好きだから」

小さな声で呟いた。

頭に漣がキスを落とすのを感じ顔を上げると見たことのない優しい顔で

「俺も好きだから」

私の呟きが聞こえてたのか漣も囁いてくれた。

「俺の心を瑞希にあげるから」

「…れ、漣?」

「瑞希の心を俺に」

「う、うん」

「ん。あ」

「えっ?」

「体も頂戴」

「ば、馬鹿!」

「クッククク…ハハハ…」

漣の笑い声がいつまでも響いて…




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