Love Game


「一緒にいれる時間が短いんだから喧嘩なんてしたくない」

「…うん、そうだね」

漣が私の唇に指を這わす。

目は私の目を捉えたまま。

その強い瞳でまるで魔法を掛けられてるような気が…

蓮の唇が私の瞼にそっと当てられ

「れ、漣」

「 瑞希、エロい」

えっ?

いや、エロいのは漣の方でしょうが。

目を開けると

「ククク…」

「漣の方が…色っぽいよ。今日の撮影の時といい今といい」

「フッ 何だよ、それ。もし瑞希が言うように俺が色っぽいなら、それは…瑞希のせい」

「はぁ?」

どういう意味ですか?

「瑞希がいたから、瑞希がいるから… 俺、色っぽいのかも」

いや、だから意味が

「ずっと瑞希に触れたい、抱きたい、瑞希の気を引きたいから」

「…!!」

この人は何と恥ずかしいことをさらっと言うんですか。

こっちが赤面する。

「ククク瑞希、頬が赤いよ」

言われなくても分かってますから。



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