Love Game



さて、朝御飯

冷蔵庫には…卵以外ありませんでした。

せめてハムとかキャベツくらいは入れておこうよ。

仕方ない。

トーストと目玉焼きとコーヒーだけの朝御飯。

漣がシャワーを浴び終わりトーストにかぶりついている。

「漣」

「ん?」

「ご飯…朝御飯どうしてたの?」

「ん?トーストとコーヒー」

聞いた私が馬鹿でした。

「それがどうかした?」

「うん、野菜も何にもなかったから」

「あぁ、暫く忙しかくて家では朝以外食ってないから」

「そうなんだ」

「瑞希が作ってくれるなら買っとくよ」

「毎日は無理だから」

「ん。だけどたまには」

「…そうね。それより」

「ん?」

2枚目のトーストを渡して

「料理を覚えてくれた方が嬉しいな」

「目玉焼きと茹で玉子は出来る。でも…そうだ、覚えて瑞希にご馳走しようか」

「いや、そのレベルに達するには何ヶ月、ううん何年か掛かる気が」

「何か馬鹿にしてない?」

「えっ?してませんって。だけどさ、 やっぱりちょっとは料理を覚えて自炊した方がいいよ。仕事ではお弁当ばかりだし。朝だけでもちゃんとサラダくらい」

「じゃあ瑞希教えてよ」

「えっ?」

「瑞希が教えてくれたら覚えるよ」

墓穴を掘ったかしら。



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