Love Game


【漣 side】



瑞希が意識を飛ばして…

今日の瑞希はいつもより激しい。

元々感じやすいが今日は特に。

やはりここ数日のことが原因だろう。

言葉や態度に現さなくても瑞希も気にはしてたはずだ。

傷ついてもいるはずだ。

だけど強がって…

なぁ、瑞希

俺には見せてくれよ。

お前の感情を爆発させてくれよ。

物分かりのいいお姉さんなんて演じるなよ。

泣きたかったら泣き叫べよ。

怒りたかったらもっと怒れよ。

『私以外に触れないで』って我が儘言えよ。

俺はどんな瑞希も欲しいんだよ。

何かつうと俺がスターだからって言うのは考えるのは止めてくれよ。

俺のことを第一に考えてくれるのは確かにありがたいよ。

だけど…

瑞希の前にいるのは 『秋篠漣』 って1人の男なんだよ。

『秋篠漣』って1人の男が『緒方瑞希』って1人の女に惚れてるんだよ。

瑞希

お前の前では俺はモデルの『漣』でも俳優の『漣』でもないんだよ。

年とかそんなのも関係ない。

ただの男と女なんだよ。

瑞希…

いつの間にか寝息をたててる瑞希の頬に手を滑らせ

このまま時が止まればいいのになんてがらにもないことを考えている。

絶対に離さない。

瑞希…

お前は俺のもんだから。

「おやすみ」

軽くキスをして抱き寄せ俺もいつの間にか眠りの世界に誘われた。



【漣side 終】


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