Love Game



「そうなんだ。たぶん、ううん絶対に瑞希ちゃんは漣君と別れようとしてる。漣君の為にも自分のことでスキャンダルに巻き込まれちゃいけないって」

「はい。瑞希はいつも言ってました。『バレたら別れる』『漣はもっと大きくならないと』って」

「あの子、古風なところがあるから。 でも今は」

「そう言うんですけど」

「瑞希ちゃんって彼女がいることで潰れるようならいずれは潰れる。でも漣君は潰れないと私は思うよ。顔やスタイルだけではないもん。俳優としての実力、魅力がある。だからスペシャルドラマや映画の話がたくさんきてるわけでしょう?いくら顔が良くっても演技力がなかったらオファーはこないわよ。そんな甘い世界じ ゃない」

「香月さん」

さすが長年トップ女優として君臨してるだけのことはある。

「で、漣君は瑞希ちゃんと別れる気はないの?あ、綺麗事は言わないでね。 貴方の本心が聞きたい。別れたいって言っても私は別に反対もしないし」

「別れる気はありません」

香月さんの言葉を遮って

「俺、本気ですから!瑞希が例え別れるって言っても俺は別れません」

「フフフ…若いわね」

「……」

香月さん、俺をからかってんのか。



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