私とあなたと太陽と
そして、ついに始まった一回戦目。
相手は、千葉県の公立中学校だった。
会場の係りの人に、
「赤、神奈川県代表、宮沢選手!」
そう呼ばれる。
そして私は
「はいっ!」
と大きな返事をしつつ、心を落ち着かせる。
相手の人も名前を呼ばれて返事をし、ついに始まった全国大会。
「「お願いします!!」」
そういって礼をして、まえにでる。
主審の
「「始めっ!」」
という、力強い掛け声と共に、蹲踞姿勢から立ち上がり、
「「やあっっ!」」
と気合をかける。