さよなら。そして…
みんなの優しさ
学校に行くのが


楽しみだった


みんなと笑いあって


時には喧嘩して


そんな日々があと5ヶ月で


終わるなんて夢としか思えない


まず信じたくない


それを考えないために友達と馬鹿みたいに


笑って誤魔化しているだけかもしれない


そうでもしないと自分が


壊れそうで怖い


それでも前に進まないといけない


すごく辛い


どうして治んないんだろ


ねえ


なんでですか?


いつも考えてしまう


そういうことを考えてしまう時に


いつも友達は


どうしたの?


と心配してくれていた


でも私は癌になっている事が


言えなくて


なんでもないよ


と答えてしまっていた


友達は


ならよかった!


と言ってしつこくは聞いてこなかった


私はいつもホッと胸を撫で下ろす



大丈夫


ちゃんと言える時が来るよね



そう信じていた
< 4 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop