さよなら。そして…
ありがとう
願いが叶ったのか


余命よりも長く生きている


嬉しい


でもいつ死ぬか分からない状況らしい


どんな感じに死んでいくのかな?


痛いのかな?


それとも痛くないのかな?


分からない


だから怖いのかもしれない


お願い


まだ、まだ私は…


生きていたい


でも何でだろう


今日はいつもより体が重い


意識も朦朧としている


まるで


゛生゛と゛死゛


をさまよっているみたいだ


すると病室の扉が開き先生が飛び込んできた


なんだろ、


なんか悲しそうな顔をしている


「……せん、せ?私はもしか…して」


死ぬんですか?


先生「……残念ながらっ、そのようです」


「やっぱり…そうだと思いました」


その時、友達がすごい勢いで飛び込んできた


友達「まだ、行かないで!」


みんなの顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ


「…でも、決まった…ことだからっ…」


しょうがないよ


そんなに泣かないで?


こっちまで泣けてきちゃうよ…


「みんな?ちょっといいかな?」
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