エリート同期のプロポーズ!?
確かに、傷付きたくなくて自分で作った、高くて頑丈な壁。


……誰かに壊して欲しいと思った。


飛び越えて、強引にさらって欲しいとも思っていた。


でも、それってこういうことなのかなぁ?



もう一度、絢斗君の名刺を手に取る。


イケメン。


高身長。


大企業にお勤め。


……改めて、その『条件のよさ』にびっくりする。


あの性格も、志帆の優しさフィルターを通した言い方で、不器用なんだ、となれば……



あたし、絢斗君と結婚して幸せになれるのかな?


いや、なれるんだよね、きっと。



ここで、『やっぱり無理です』とお断りしたら、あたしきっと永遠に結婚出来ない。


それは困る。


あたしは、結婚したいんだってば!!




……何だか初心にかえったような気持ち。



とりあえず、一旦また名刺をしまって、掃除機をかけながら、あたしは悶々と考えていた。
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