エリート同期のプロポーズ!?
「二人とも、なーんか性格変わってない?」


志帆があたし達を軽く睨みながらジョッキを手に取る。


志帆が皆のアイドル、岡野君に猛プッシュされて付き合い出した……というのは、社内で良くも悪くも話題の的だったけれど。


日が経つにつれて、岡野君の弟キャラのお陰なのか、志帆の人柄の良さなのか、二人は誰もが認めるカップルになりつつあって。


変に社内でイチャイチャしたりしないところもいいんだと思う。


「あたしのことより……摩耶、まさかこんなに早く行っちゃうなんて」


そうだ。


今日は、摩耶の送別会でもある。


同期全員は中々集まれず、それでも来週辺り参加出来る人だけでもう一度お別れ飲み会を開く。


だけど、とりあえずその前に……と、今日は独身チームで集まることになったわけで。


摩耶は、フィアンセの仕事の都合で、9月には一緒にアメリカに行ってしまう。


今月いっぱいで、退職。
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