エリート同期のプロポーズ!?
「…………」


スンスンと鼻を鳴らす。


……なんか……いい匂いがする……?


あたしの様子を察した絢斗君が


「あ、そうだ」


と呟き、後部座席を指差す。


……そこには、なにやら大きな袋。


紙袋が中に入っていて、外側からビニール袋。


サイズ的には……大きなスイカ2個くらい、入りそう。


「……あれなぁに?」


「焼き芋」


……は?!


「好きなんだろうなーと思ったから」


……???


「あたし、そんな話したっけ?」


「してないけど……」


不思議過ぎて、しばし考えるあたし。


…………………………?


あ!!!


もしかして。この間、絢斗君におにぎりとか買った時、自分用に買ったお菓子の中に焼き芋チョコがあったかも。


あったけど……あたし、興味本意で買っただけで、好きだなんて話してないのに。


モテ男って、そういうとこにもマメにアンテナ張って対応するわけ?!


凄すぎる……。
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