エリート同期のプロポーズ!?
「ごめん、嫌いだった?」


「いや、嫌いじゃないよー」


でも、物凄く好きってわけでもない……という部分は、飲み込む。


ていうか……


「あ、ちょっと多い?」


ちょっとじゃなーーーーーい!!


焼き芋、絶対20本位入ってるよね……。


「へへ……ありがと」


とりあえず、焼き芋がどうのこうのというより。


絢斗君が、どうやら不器用で、優しいことはわかった。


スマートにお店を予約してくれたりする一面と、焼き芋を、こんなに買い込んでくれる不器用さ。


不思議な人。


いつまた、冷たい表情になってしまうか……と思うと怖いけど、今こうして一緒にいると、本当に優しくて、あたしを大事にしてくれる。


……本当に不思議。


二面性って言うか……。


どっちが本当の絢斗君なんだろう。
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